収納の方法やコツについてお伝えしてきましたが、「収納家具にはどんな種類があるのか?」、「収納家具を選ぶ際にどのようなポイントに注意すればいいのか?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。 そこで、今後は収納家具の種類や選び方について詳しくご紹介していきますので、お楽しみください。


収納家具をほしいけど、購入で失敗したくないんだ。
選び方とかあれば知りたいです。
今回の目当て
収納家具の種類を知り、選び方を学ぶ。

収納家具にはどんな種類があるのかご説明いたします。
収納家具には、主に3種類あります。
棚(シェルフ)

棚の家具は扉のないタイプが一般的で、お気に入りのものを飾っておくのに適した飾りシェルフとして使われます。コレクションや書籍、写真などをディスプレイするのにもぴったりです。一般的には木製のものが多いですが、メタルやプラスチック製のものもあり、これらは「ラック」と呼ばれることがあります。
チェスト(引き出し家具)

フタや引き出しがついた収納ボックスで、身近なものとしてはタンスがあります。
タオルや消耗品、食品、衣類など、見せたくないものを収納するのに適しています。
キャビネット

収納棚という意味を持つ家具で、壁面に設置するものや食器キャビネット、書籍キャビネットなど、種類や用途は多岐にわたります。引き出しやオープンスペース、扉もついているため、お部屋や用途に合わせて様々なデザインを選ぶことができます。チェストよりも小回りが利きやすく、見せたいものと見せたくないものを管理しやすいという利点もあります。

どれを選んだらよいのか迷うわね。困ったわぁ。

どんな収納家具を選べば良いのか判断基準があるとよいですよね。
収納物が下記のどちらに当たるかで選ぶと良いと考えますので、一緒にみていきましょう。
置くだけでよいもの(たとえば、家電類やフィギュアなど)


普段よく使うものや小物類、そして飾りたいものを収納するには、シェルフ(ラック)、オープンキャビネット、ガラス扉つきのシェルフやキャビネットが適していますね。普段よく使うものや小物類、そして飾りたいものを収納するには、シェルフ(ラック)、オープンキャビネット、ガラス扉つきのシェルフやキャビネットが適しています。
仕舞いたいもの(たとえば、タオルや日用品など)

衣類などほこりをかぶせたくないものや使用頻度が低いもの、そして人に見せたくないプライベートなものなどを収納するには、チェストや扉付きキャビネットが適していますね。収納したいものがどちらに当てはまるかを判断し、それぞれに適した収納家具を選びましょう。
家具のサイズ感と選び方

収納したいモノと適した家具が把握できたら、次は収納家具のサイズを決めていきましょう。
【サイズ】 ❶ 幅 ✖︎ ❷奥行き ✖︎ ❸ 高さ

順番に選び方・サイズの決め方を確認していきましょう。
❶ 幅
収納するものの幅に合わせた家具を選ぶと、収納スペースが整然として見えます。空間が余りすぎると、「まだ収納できる!」と感じ、不要なものまで一緒に収納してしまいがちです。また、棚や引き出しの中の収納物のバランスも崩れやすくなります。そのため、できるだけ適切なサイズの家具を選ぶようにしましょう。
❷奥行き
収納家具を選ぶ際は、幅と同様に奥行きもなるべくジャストサイズのものを選ぶことをおすすめします。 奥行きが深すぎる場合、収納物を取り出すのが困難であったり、ほこりがたまりやすく掃除がしにくくなる可能性があります。 複数の収納家具を購入する場合は、奥行きを統一するようにすると良いでしょう。奥行きが異なる家具を並べると、使い勝手が悪く見た目も悪くなり、生活動線を妨げることになります。
❸ 高さ
収納するものによっては、あまりに高すぎる収納家具を選ぶと圧迫感を感じやすくなります。したがって、高さは自分にとって圧迫感を感じにくい自分の腰から肩くらいの高さなどにすると良いでしょう。しかし、高さが必要なものを収納する場合は、奥行きが浅めのものを選ぶことで、視覚的な圧迫感を軽減できます。
収納物別奥行について
15cm程度 | トイレットペーパー、文庫本など |
15cm〜20cm | DVDなど |
30cm〜35cm | 書籍・靴など |
40cm〜45cm | 食器・調理器具・衣類など |
50cm〜75cm | コートなどの大型衣類など |
80cm〜90cm | 布団・座布団など |
「お部屋」のサイズも必ず確認しよう!

賃貸ワンルーム住まいだから間違って大きな家具を買いたくないんだ。
いまの「お部屋」のサイズも計測してた方がいいのだろうか。
ダイニングテーブル
収納家具のサイズを選ぶ際には、お部屋のサイズも把握しましょう。サイズを確認しないと、家具が入らないこともあるため注意が必要です。また、家具を置く際の妨げとなりやすいポイントも確認することが大切です。

忘れがちな室内測定ポイントを確認していきましょう。

お部屋の広さだけでなく、以下のポイントも確認してお部屋にぴったり合うサイズの家具を見つけよう。
❶ 壁の下部にある「幅木(はばき)」
❷ 天井の下がり部分「梁(はり)」
❸ 床のドアストッパー
❹ コンセント
❺ 窓のサイズ
❻ 床からエアコンまでの高さ
家具のタイプによって必要な空間サイズを知ろう
家具の扉や引き出しで部屋が狭く感じることがあります。そんな時は、折れ戸や引き戸の家具がおすすめです。これらは家具の前スペースを取りにくく、お部屋の空間を節約できます。


扉のタイプ | オープン | 片開き | 両開き | スライド式 |
メリット | 出し入れが簡単 奥行きを無駄なく使いやすい 視認性が高い 低価格な傾向あり | 出し入れが簡単 片手でも開閉可能 セキュリティ性が高い 低価格な傾向あり | 出し入れが簡単 セキュリティ性が高い 開閉スペースが片開きタイプよりも少ない | 扉の開閉スペースが不要 耐震性が高い セキュリティ性が高い |
デメリット | セキュリティ性が低い 揺れに対する耐性が低い(地震など) 棚にほこりがたまりやすい | 扉と同幅の開閉スペースが必要 | 扉と同幅の開閉スペースが必要 全体的に広めのスペースが必要 | 扉のレール部分の掃除が必要 常に空間の半分が扉に覆われているため、出し入れがやや不便 奥行きが狭くなりがち |
こんな用途におすすめ! | コレクションのディスプレイ 頻繁に使うものの収納 | プライベートなアイテムの収納 食器や食品などの管理 | プライベートなアイテムの収納 食器や食品などの管理 | 狭いキッチンやリビングなどの収納 長期保管が必要なアイテムの収納 |
サイズ・用途だけでなく、「色と素材感」も重視しよう

家具を選ぶ際に大切な点は、色や素材感の統一感です。 家具を揃えることで、お部屋に統一感が生まれ、印象が洗練されます。 床や壁の色に近い家具を選ぶ方法がおすすめで、失敗を防げます。
まとめ
収納家具には、主に3種類(棚(シェルフ)、チェスト(引き出し家具)、キャビネット)がある。
置くだけのもの、仕舞いたいもの。を分けて考えると収納家具が選びやすい。
【サイズ】 ❶ 幅 ✖︎ ❷奥行き ✖︎ ❸ 高さ
間違ったサイズの家具を購入すると、自宅に入らないこともあるため注意が必要。

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