インテリアを変えた時、「なんかオシャレじゃない・・・」「圧迫感があるような気がる・・・」「イメージすら湧かない」など、なんとなく “もやもや” としたことはありませんか?
今回は、そんな “もやもや” を解消するためにも、インテリアを考える時に知っておきたい、
"基礎知識編” 「家具選びのポイント」をご紹介します。
今回の目当て
「家具選びのポイント」を知ろう!
家具選びのポイント

これまで、空間に必要なカラーやトーンの組み合わせや、ディスプレイのコツについてご紹介してきましたが、「家具の選び方」もインテリアの印象を考慮する上で欠かせない要素です。空間や家具の種類に応じて、どのようなポイントを重視すべきか、家具の選び方についてご紹介します。
ダイニングルーム編



家族で食事を楽しむ大切なスペースであるダイニングルームについて、メインの家具であるダイニングセットと食器棚の選び方をご紹介します。
ダイニングチェア


ダイニングの椅子かぁ。椅子について深く考えたことなかったけど、選ぶ際に重視するポイントなんてあるのかしら。

チェアとテーブルを選ぶ際に最も重視するポイントは、ずばり「座り心地」。
おもに、座り心地は
1. チェアのシートの高さ (【SH】シートハイと呼びます)
2.奥行き
3.アームの有無
によって左右されます。
もしもシートが高すぎる場合は、
1. 足が床につかない
2.太ももが圧迫される
などのデメリットが感じられやすくなります。
カタログで椅子を選ぶ場合は、「現在使用しているチェアの座面高(SH)で選ぶ」(脚をカットしてくれる店舗もあります)。一方、実店舗で選ぶ場合は、「必ず靴を脱いで」座り心地を確認することが最適です。
ちなみに、チェアのシートとテーブル天板の間隔は、(差尺)30cm前後が使いやすく、おすすめです。


“差尺” ってなに? 専門用語ってどの業界にもあるんだね!

差尺とは「椅子の座面から、テーブルの天板まで」の高さのことです。 平均的に27cm~30cmほどが適切とされていて、身体に合っていないと食事がしにくくなったり、座り心地が悪くなったりします。
“差尺” は、目安になる計算式があります
「座高÷3-2cm」です。
あくまで目安ですので、メジャーを持ち歩いて、普段の生活で感覚を確かめると面白いですよ。
図書館、カフェ、レストラン。私は色々と測ってみました。笑
姿勢が悪くなる可能性があるため、なるべく避けた方が良い
1.シートに奥行きがありすぎる
2.背もたれの角度がきつい
ダイニングテーブル

ダイニングテーブルは、形やデザインにこだわりたくなるものですが、まずは空間の広さを考慮して形を決めることが大切です。
たとえば、ダイニングスペースが狭い場合は、長方形のテーブルが使い勝手が良くおすすめです。円形タイプは座る場所を選ばないメリットがありますが、壁に置きにくく場所をとるため、狭い空間ではあまり適していません。
また、テーブルのサイズは、「1人分の食事に必要な幅・奥行き」で決めることがおすすめです。

必要な幅は、最低60cm程度
必要な奥行きは、最低40cm程度
さらに、ダイニングチェアの脚位置は、天板の角に付いているものが最適です。この位置に脚があると、座席幅が広がり、ゆったりと座ることができます。
2人以上のダイニングテーブルの場合
テーブル幅が広くなっていくと会議を行っている印象に変わっていきます。
70cm程度だと親近感の覚える距離なんだとか。
食器棚


食器棚は、
1.調理に使うもの
2.ダイニングルームに置いて食事中に使うもの
大きく2つのタイプに分類できます。そのため、食器棚を選ぶ際には、まず「どちらの目的で使用したいのか」を明確にし、それに合わせて選ぶことが大切です。

調理で使うものを収納したい場合は?

炊飯器やミキサーなど家電が収納できるか、
手持ちのお皿で一番大きなものが収納できるか
をポイントにして選んでみましょう。
購入前に必ず確認
棚部分の最低限必要な幅・高さ・奥行きのサイズを、確認しておきましょう。

ダイニングボードとして使う場合は?

カトラリー類などを隠せる引き出しがあるか。
お気に入りのアイテムがあればディスプレイできそうか 。
見せる収納と隠す収納のどちらもかなうものを選ぶのをおすすめいたします。
ダイニングはキッチンよりも、インテリアとしての要素が重視される空間です。そのため、ダイニングテーブルやチェアと同じトーンや色の家具を選ぶことが望ましいです。
リビングルーム編



ご家族での憩いのスペースとして重要なリビングルームにおける、ソファ、コーヒーテーブル、TVボードの選び方についてご紹介します。
ソファ
ソファも実際に座って選ぶのがベストです。接触面積が多く、合わないものだと体が疲れやすくなってしまいます。座面や背もたれが長時間座っても体が沈まないものがおすすめです。また、より正確にシートの高さをチェックするためには、靴を脱いで座ってみることをおすすめします。

1.シートの高さ(SH)の判断基準は、座ったときに太ももの後ろが圧迫されないものを選ぶと良いでしょう。
2.家族の体格には個人差があるため、クッションを使って調整するのが便利です。背中に当てて奥行きを調整したり、薄めのクッションを座面に敷いてシートの高さを調整したりすることができます。
3.ソファの汚れが気になる場合は、クリーニング可能な素材を選ぶと良いでしょう。特に小さなお子様がいる場合は、汚れやすいことを考慮して素材選びをすると良いです。

汚れ対策ってあるのかしら?

お手入れがしやすくオススメなのは、拭き掃除がしやすい皮革製のものと、洗濯可能な布カバーがついたものです。
リビングテーブル(センターテーブル)

リビングルームにあるテーブルは、新聞や雑誌、テレビリモコンなどが置かれることが多いため、いつも散らかっている印象があります。しかし、リビングルームのアイテムや用途に合わせて選ぶことで、整然とした印象を与えることができます。

たとえば、書籍やリモコンなどが多く、散らかりがちな場合は、
1.引き出し付きのタイプ
2.マガジンラック棚付きのタイプ
がおすすめです。リビングまわりのアイテムや用途に合わせて、選ぶと良いでしょう。
一般的には、ソファに合わせるために高さ30cm〜35cm程度のコーヒーテーブルが多く使用されますが、お客様に軽食を出す際には、少し高めの40cm〜45cm程度のコーヒーテーブルを使用することをおすすめします。
テレビボード



テレビ台を選ぶ際には、テレビの幅を基準にするのが一番です。ただ、高さはなるべく低めのものを選ぶと、空間が広々として見えます。また、圧迫感が出にくいオープンタイプのものを選ぶのも良いですね。ただ、サイズだけでなく、、
他にも重視したいポイント
1.テレビボードを選ぶ際に重視したいポイントの1つは、必ず背面に「配線用穴」があるかどうかです。デザインを重視しすぎると、配線用の穴がない製品もあるので、注意が必要です。
2.テレビのサイズが大きくなると、天板にかかる負荷も増えます。そのため、大型のモニターを使う場合は、天板や棚板の耐荷重を確認しておくことが大切です。
シェルフ(ディスプレイ家具)

シェルフは、書籍の収納や雑貨のディスプレイに重宝する家具です。デザインや素材は、インテリアのメインカラーやテイストに合わせると失敗が少ないでしょう。
オープンスペースを備えたものは、「見せるもの」をディスプレイできます。一方で、引き出しや扉付き棚を備えたものは、「隠すもの」を収納できます。この両方を兼ね備えたシェルフが、最も使いやすくおすすめです。
プライベートルーム編



自室にある主な家具の選び方をご紹介します。
ベッド

ベッドを選ぶ際には、形やデザインだけでなく、最も重要なのは「マットレス」です。マットレスの種類によって、寝心地や睡眠の質が大きく異なるため、自分に合ったマットレスを選ぶことが大切です。
寝心地は人によって異なるため、実際に店舗で転がってお気に入りのマットレスを見つけることをおすすめします。理想的な寝姿は、「仰向けに寝た時も、立っている時の姿勢と同じ姿勢が保てる」ものとされています。従って、お尻や腰、肩が大きく沈み込むようなマットレスは、各パーツに負担がかかるため避けた方が良いでしょう。
また、ベッドサイズを決める際には、人数や寝方だけでなく、「お部屋のサイズ」にも注目しましょう。
お部屋サイズに合わない大きなベッドを買ってしまうと、、
1.お部屋に他の家具が置けなくなる
2.お部屋の家具が使いにくくなる (クローゼットの扉が開閉しにくくなるなど)
3.お部屋の導線確保ができなくなる
購入前に、お部屋のサイズや他の家具の配置を確認しないと、デメリットが生じてしまうことがあります。そのため、購入前にチェックすることをおすすめします。
チェスト


チェストは収納力が高い反面、大きな容積ゆえに圧迫感を感じる場合があります。そのため、低めのものを選ぶことがおすすめいたします。
低めのチェストを選ぶメリットは
1.天板をディスプレイスペースとして使える
2.ミラーを置いて簡易ドレッサーとして使える

引き出しについては、浅めと深めの双方が備わっているものがおすすめです。これにより、小物類と衣類を分けて収納できます。

なんだか家具屋さんに行くのが楽しみになった!ありがとう!

食器棚を新調しようと考えていたので参考になったわ。教えてくださりありがとうございました!
まとめ
ダイニングチェアを選ぶ際は、 チェアのシートの高さ、奥行き、アームの有無を意識する
ダイニングテーブルは、1人だと必要な幅は、最低60cm程度、必要な奥行きは、最低40cm程度
食器棚は、調理に使うもの、ダイニングルームに置いて食事中に使うもの。まずは「どちらの目的で使用したいのか」を明確にし、それに合わせて選ぶことが大切!
ソファも実際に座って選ぶのがベスト
リビングテーブルは用途に応じて引き出しがあるものなどを選ぶとお部屋がスッキリする
ベッドを選ぶ際には、形やデザインだけでなく、最も重要なのは「マットレス」
チェストは低めのものを選ぶことでお部屋が広く感じる

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